プロフィール
HN:
みほ
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1987/12/17
趣味:
らくがき
自己紹介:
I love☆
BUMP OF CHICKEN,SHOCK,∞,
読書(乙一)
I like★
音楽,blast,お絵かき,
BUMP OF CHICKEN,SHOCK,∞,
読書(乙一)
I like★
音楽,blast,お絵かき,
最新記事
カレンダー
03 | 2024/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 |
最新TB
ブログ内検索
カウンター
2008/03/15 (Sat)
朝、私はバターの良い香りで目を覚ました。いつもならパパにたたき起こされるのだが、甘い香りの誘惑に負けてしまった。階段をおり、台所へむかう。台所をのぞくと、2つの皿がテーブルの上に並べられていて、お皿の上には、少し焦げたものがのっかっていた。
「ホットケーキだ!!」
「今日は天気もいいし、お昼から出掛けよっか?」
「うん。」
少し苦いところもあるけれど、とてもうれしくて少しずつそれを噛み締めた。
「ホットケーキだ!!」
「今日は天気もいいし、お昼から出掛けよっか?」
「うん。」
少し苦いところもあるけれど、とてもうれしくて少しずつそれを噛み締めた。
PR
2008/02/16 (Sat)
私は、産まれるまで双子だったそうだ。私が先に産まれて、さつきが産まれた。だけど、今は私しかいない。さつきは産まれてすぐに死んでしまったとパパから聞かされている。聞いたときは特に寂しいという気持ちにはならなかった。なぜ、死んでしまったのだろうと思ったことも一度もなかった。
さつきが生きていたらいいなと思うようになったのは最近のことである。ある日、一人で暇だったので、ふと、さつきのことを考えた。もし、さつきが産まれていたら・・・・私はお姉ちゃんになっていただろう。双子だからもちろん年は同じだが、間違いなく私が姉になっていた。また、寂しい思いをすることは少なかったに違いない。おそろいの服を着て、毎日のように一緒に遊んでいるだろう。日曜日には、パパとママと四人で遊園地に行ったり、動物園に行ったり、どこか遠くに車で出かけることもあるだろう。その時は、どっちがパパの隣に座るか、ママの隣に座るかでもめたあげく、結局ママを挟んで三人で後ろの座席に座るのだろう。パパは、寂しそうに運転をして、それを見てママは笑っているのである。
朝はいつも、ママが美味しいホットケーキとりんごジュースをテーブルの上に用意して、私とさつきを起こしに来てくれるのだ。私は、きっと二段ベッドの上に寝ていて、甘い匂いに誘われ、布団から出るのだろう。ホットケーキを食べる前に私とさつきは、どっちのホットケーキが大きいかでケンカしては、ママに「早く食べなさい」と叱られるのだろう。
私は、寂しさを紛らわすように毎日公園へ出かけた。遊んでいるときは、全てを忘れることができ、時間もいつの間にか過ぎていった。早く日が暮れることを常に望んでいた。
その日もいつものように公園へ出かけたが、公園で誰も遊んでいなかった。私は、すべり台やブランコで遊んだり、砂場で山を作ったりしたが、しばらくしても公園には、誰も遊びに来なかった。一人だと何をやってもつまらない。遊ぶことに飽きたので、砂場の近くのベンチに腰掛けた。見上げた空は、どこまでも広がっていて、そこには色々な形の雲がうかんでいた。目を閉じて、そっと肌に触れるような心地よい風を感じた。それから、私は想像を始めた。
気がつくと日が暮れていて、空がオレンジ色に変わっていた。
私はよく、四人で過ごす毎日を想像した。楽しい毎日が想像できた。この想像にずっとひたっていたかったけど、目を開ければ寂しい現実が私を襲う。朝、起きてもホットケーキやりんごジュースが二つずつ用意されていることもはなく、二段ベッドから降りることもない。
私は寂しさをまぎらわすために公園へ行く日々を繰り返した。
私の想像する回数はどんどん増えていった。寂しいと感じれば感じるほど、ないものを想像させた。
さつきが生きていたらいいなと思うようになったのは最近のことである。ある日、一人で暇だったので、ふと、さつきのことを考えた。もし、さつきが産まれていたら・・・・私はお姉ちゃんになっていただろう。双子だからもちろん年は同じだが、間違いなく私が姉になっていた。また、寂しい思いをすることは少なかったに違いない。おそろいの服を着て、毎日のように一緒に遊んでいるだろう。日曜日には、パパとママと四人で遊園地に行ったり、動物園に行ったり、どこか遠くに車で出かけることもあるだろう。その時は、どっちがパパの隣に座るか、ママの隣に座るかでもめたあげく、結局ママを挟んで三人で後ろの座席に座るのだろう。パパは、寂しそうに運転をして、それを見てママは笑っているのである。
朝はいつも、ママが美味しいホットケーキとりんごジュースをテーブルの上に用意して、私とさつきを起こしに来てくれるのだ。私は、きっと二段ベッドの上に寝ていて、甘い匂いに誘われ、布団から出るのだろう。ホットケーキを食べる前に私とさつきは、どっちのホットケーキが大きいかでケンカしては、ママに「早く食べなさい」と叱られるのだろう。
私は、寂しさを紛らわすように毎日公園へ出かけた。遊んでいるときは、全てを忘れることができ、時間もいつの間にか過ぎていった。早く日が暮れることを常に望んでいた。
その日もいつものように公園へ出かけたが、公園で誰も遊んでいなかった。私は、すべり台やブランコで遊んだり、砂場で山を作ったりしたが、しばらくしても公園には、誰も遊びに来なかった。一人だと何をやってもつまらない。遊ぶことに飽きたので、砂場の近くのベンチに腰掛けた。見上げた空は、どこまでも広がっていて、そこには色々な形の雲がうかんでいた。目を閉じて、そっと肌に触れるような心地よい風を感じた。それから、私は想像を始めた。
気がつくと日が暮れていて、空がオレンジ色に変わっていた。
私はよく、四人で過ごす毎日を想像した。楽しい毎日が想像できた。この想像にずっとひたっていたかったけど、目を開ければ寂しい現実が私を襲う。朝、起きてもホットケーキやりんごジュースが二つずつ用意されていることもはなく、二段ベッドから降りることもない。
私は寂しさをまぎらわすために公園へ行く日々を繰り返した。
私の想像する回数はどんどん増えていった。寂しいと感じれば感じるほど、ないものを想像させた。
2008/02/11 (Mon)
私には、お兄ちゃんもお姉ちゃんもいない。妹も弟もいない。家に帰っても誰もいないことが多く、遊びたいときはいつも公園に行った。私の家の近くには、小さな公園がある。すべり台とブランコと砂場など遊ぶものは一通りある普通の公園だ。その公園では、近所の子ども達がいつも遊んでいて、楽しい声であふれていた。いつの間にか、公園に行くことが私の日課になっていた。
どちらかというと外で遊ぶほうが好きで、女の子と一緒にままごとをするよりも男の子と一緒にボールで遊んだり、砂場を掘ったりするほうが、ずっと楽しく感じた。男の子のグループに入って遊んでいる私を見て、パパはこう言った。
「もっと女の子らしくしなさい。」と。
いつだっただろうか、誕生日にパパから女の子の人形をもらったことがある。パパの中では、女の子=人形が好きという勝手な方程式があるようだ。その女の子の人形は、パパからもらった初めてのプレゼントだったので、とても嬉しかったことをよく覚えている。私と人形は、何をするときも一緒だった。ごはんを食べるときも、公園に行くときも、寝るときも。私は、その人形を"さっちゃん"と呼んでいた。(私は小さい頃、自分の大切なものには"さっちゃん"と名付けていたらしい。)
さっちゃんは、いつの間にか泥だらけになっていた。私と一緒に砂場で遊んだせいだろう。サラサラだった髪の毛も汚れてボサボサになった。さっちゃんは、赤いスカートをはいていたけど、それも汚れていた。汚れたままだと怒られるから、一緒にお風呂に入ってきれいに洗った。私とさっちゃんは、いつも一緒だった。
ある日、公園で遊んでいるときに、さっちゃんを失くしてしまった。その日は、男の子たちと一緒に砂場で遊んだ。汚さないようにと思って、砂場に一番近いベンチにさっちゃんを置いていた。帰り際に、男の子が私に「人形は?」と言った。遊ぶことに夢中になりすぎて、さっちゃんをおいて帰るところだった。私は、あわててベンチに戻ったけど、さっちゃんの姿は見当たらなかった。それから、公園のどこを探しても見つからなかった。次の日もその次の日も探したけど、やっぱり見つからなかった。
さっちゃんがいなくなってから、私は一人でいるといつも寂しく感じた。一人ぼっちという寂しさが絶え間なく私を襲った。
さっちゃん..... どこにいるの?
寂しくて眠れない日もあった。それからだったと思う。私は、同じ夢をよく見るようになった。
水の中に浮いている夢。夢の中では、いつも誰かと一緒で寂しくなかった。心地よくて、とても安心した。
目が覚めると私は一人ぼっちだった・・・・・
どちらかというと外で遊ぶほうが好きで、女の子と一緒にままごとをするよりも男の子と一緒にボールで遊んだり、砂場を掘ったりするほうが、ずっと楽しく感じた。男の子のグループに入って遊んでいる私を見て、パパはこう言った。
「もっと女の子らしくしなさい。」と。
いつだっただろうか、誕生日にパパから女の子の人形をもらったことがある。パパの中では、女の子=人形が好きという勝手な方程式があるようだ。その女の子の人形は、パパからもらった初めてのプレゼントだったので、とても嬉しかったことをよく覚えている。私と人形は、何をするときも一緒だった。ごはんを食べるときも、公園に行くときも、寝るときも。私は、その人形を"さっちゃん"と呼んでいた。(私は小さい頃、自分の大切なものには"さっちゃん"と名付けていたらしい。)
さっちゃんは、いつの間にか泥だらけになっていた。私と一緒に砂場で遊んだせいだろう。サラサラだった髪の毛も汚れてボサボサになった。さっちゃんは、赤いスカートをはいていたけど、それも汚れていた。汚れたままだと怒られるから、一緒にお風呂に入ってきれいに洗った。私とさっちゃんは、いつも一緒だった。
ある日、公園で遊んでいるときに、さっちゃんを失くしてしまった。その日は、男の子たちと一緒に砂場で遊んだ。汚さないようにと思って、砂場に一番近いベンチにさっちゃんを置いていた。帰り際に、男の子が私に「人形は?」と言った。遊ぶことに夢中になりすぎて、さっちゃんをおいて帰るところだった。私は、あわててベンチに戻ったけど、さっちゃんの姿は見当たらなかった。それから、公園のどこを探しても見つからなかった。次の日もその次の日も探したけど、やっぱり見つからなかった。
さっちゃんがいなくなってから、私は一人でいるといつも寂しく感じた。一人ぼっちという寂しさが絶え間なく私を襲った。
さっちゃん..... どこにいるの?
寂しくて眠れない日もあった。それからだったと思う。私は、同じ夢をよく見るようになった。
水の中に浮いている夢。夢の中では、いつも誰かと一緒で寂しくなかった。心地よくて、とても安心した。
目が覚めると私は一人ぼっちだった・・・・・
2008/02/03 (Sun)
私は、水の中に浮かんでいた。隣には、おねぇちゃんが居たからちっとも寂しくなかった。遠くから私とおねぇちゃんを呼ぶ声が聞こえたので、私は返事の変わりに大きく身体を動かした。
さっちゃんは、泣くことも動くこともできないまま、ずっと眠っていた。それから、呼吸をすることは一度もなかった。
ベットには、"さつき"と"さなえ"と書かれた札がかけられていた。
今日もまた、あの夢を見た。
目が覚めると、私は一人ぼっちだった・・・・・
*これは、私の妄想による勝手なお話です。不定期に連載していきます。おつきあい頂けると幸いです。
さっちゃんは、泣くことも動くこともできないまま、ずっと眠っていた。それから、呼吸をすることは一度もなかった。
ベットには、"さつき"と"さなえ"と書かれた札がかけられていた。
今日もまた、あの夢を見た。
目が覚めると、私は一人ぼっちだった・・・・・
*これは、私の妄想による勝手なお話です。不定期に連載していきます。おつきあい頂けると幸いです。