プロフィール
HN:
みほ
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1987/12/17
趣味:
らくがき
自己紹介:
I love☆
BUMP OF CHICKEN,SHOCK,∞,
読書(乙一)
I like★
音楽,blast,お絵かき,
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2008/02/11 (Mon)
私には、お兄ちゃんもお姉ちゃんもいない。妹も弟もいない。家に帰っても誰もいないことが多く、遊びたいときはいつも公園に行った。私の家の近くには、小さな公園がある。すべり台とブランコと砂場など遊ぶものは一通りある普通の公園だ。その公園では、近所の子ども達がいつも遊んでいて、楽しい声であふれていた。いつの間にか、公園に行くことが私の日課になっていた。
どちらかというと外で遊ぶほうが好きで、女の子と一緒にままごとをするよりも男の子と一緒にボールで遊んだり、砂場を掘ったりするほうが、ずっと楽しく感じた。男の子のグループに入って遊んでいる私を見て、パパはこう言った。
「もっと女の子らしくしなさい。」と。
いつだっただろうか、誕生日にパパから女の子の人形をもらったことがある。パパの中では、女の子=人形が好きという勝手な方程式があるようだ。その女の子の人形は、パパからもらった初めてのプレゼントだったので、とても嬉しかったことをよく覚えている。私と人形は、何をするときも一緒だった。ごはんを食べるときも、公園に行くときも、寝るときも。私は、その人形を"さっちゃん"と呼んでいた。(私は小さい頃、自分の大切なものには"さっちゃん"と名付けていたらしい。)
さっちゃんは、いつの間にか泥だらけになっていた。私と一緒に砂場で遊んだせいだろう。サラサラだった髪の毛も汚れてボサボサになった。さっちゃんは、赤いスカートをはいていたけど、それも汚れていた。汚れたままだと怒られるから、一緒にお風呂に入ってきれいに洗った。私とさっちゃんは、いつも一緒だった。
ある日、公園で遊んでいるときに、さっちゃんを失くしてしまった。その日は、男の子たちと一緒に砂場で遊んだ。汚さないようにと思って、砂場に一番近いベンチにさっちゃんを置いていた。帰り際に、男の子が私に「人形は?」と言った。遊ぶことに夢中になりすぎて、さっちゃんをおいて帰るところだった。私は、あわててベンチに戻ったけど、さっちゃんの姿は見当たらなかった。それから、公園のどこを探しても見つからなかった。次の日もその次の日も探したけど、やっぱり見つからなかった。
さっちゃんがいなくなってから、私は一人でいるといつも寂しく感じた。一人ぼっちという寂しさが絶え間なく私を襲った。
さっちゃん..... どこにいるの?
寂しくて眠れない日もあった。それからだったと思う。私は、同じ夢をよく見るようになった。
水の中に浮いている夢。夢の中では、いつも誰かと一緒で寂しくなかった。心地よくて、とても安心した。
目が覚めると私は一人ぼっちだった・・・・・
どちらかというと外で遊ぶほうが好きで、女の子と一緒にままごとをするよりも男の子と一緒にボールで遊んだり、砂場を掘ったりするほうが、ずっと楽しく感じた。男の子のグループに入って遊んでいる私を見て、パパはこう言った。
「もっと女の子らしくしなさい。」と。
いつだっただろうか、誕生日にパパから女の子の人形をもらったことがある。パパの中では、女の子=人形が好きという勝手な方程式があるようだ。その女の子の人形は、パパからもらった初めてのプレゼントだったので、とても嬉しかったことをよく覚えている。私と人形は、何をするときも一緒だった。ごはんを食べるときも、公園に行くときも、寝るときも。私は、その人形を"さっちゃん"と呼んでいた。(私は小さい頃、自分の大切なものには"さっちゃん"と名付けていたらしい。)
さっちゃんは、いつの間にか泥だらけになっていた。私と一緒に砂場で遊んだせいだろう。サラサラだった髪の毛も汚れてボサボサになった。さっちゃんは、赤いスカートをはいていたけど、それも汚れていた。汚れたままだと怒られるから、一緒にお風呂に入ってきれいに洗った。私とさっちゃんは、いつも一緒だった。
ある日、公園で遊んでいるときに、さっちゃんを失くしてしまった。その日は、男の子たちと一緒に砂場で遊んだ。汚さないようにと思って、砂場に一番近いベンチにさっちゃんを置いていた。帰り際に、男の子が私に「人形は?」と言った。遊ぶことに夢中になりすぎて、さっちゃんをおいて帰るところだった。私は、あわててベンチに戻ったけど、さっちゃんの姿は見当たらなかった。それから、公園のどこを探しても見つからなかった。次の日もその次の日も探したけど、やっぱり見つからなかった。
さっちゃんがいなくなってから、私は一人でいるといつも寂しく感じた。一人ぼっちという寂しさが絶え間なく私を襲った。
さっちゃん..... どこにいるの?
寂しくて眠れない日もあった。それからだったと思う。私は、同じ夢をよく見るようになった。
水の中に浮いている夢。夢の中では、いつも誰かと一緒で寂しくなかった。心地よくて、とても安心した。
目が覚めると私は一人ぼっちだった・・・・・
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