プロフィール
HN:
みほ
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1987/12/17
趣味:
らくがき
自己紹介:
I love☆
BUMP OF CHICKEN,SHOCK,∞,
読書(乙一)
I like★
音楽,blast,お絵かき,
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2008/02/16 (Sat)
私は、産まれるまで双子だったそうだ。私が先に産まれて、さつきが産まれた。だけど、今は私しかいない。さつきは産まれてすぐに死んでしまったとパパから聞かされている。聞いたときは特に寂しいという気持ちにはならなかった。なぜ、死んでしまったのだろうと思ったことも一度もなかった。
さつきが生きていたらいいなと思うようになったのは最近のことである。ある日、一人で暇だったので、ふと、さつきのことを考えた。もし、さつきが産まれていたら・・・・私はお姉ちゃんになっていただろう。双子だからもちろん年は同じだが、間違いなく私が姉になっていた。また、寂しい思いをすることは少なかったに違いない。おそろいの服を着て、毎日のように一緒に遊んでいるだろう。日曜日には、パパとママと四人で遊園地に行ったり、動物園に行ったり、どこか遠くに車で出かけることもあるだろう。その時は、どっちがパパの隣に座るか、ママの隣に座るかでもめたあげく、結局ママを挟んで三人で後ろの座席に座るのだろう。パパは、寂しそうに運転をして、それを見てママは笑っているのである。
朝はいつも、ママが美味しいホットケーキとりんごジュースをテーブルの上に用意して、私とさつきを起こしに来てくれるのだ。私は、きっと二段ベッドの上に寝ていて、甘い匂いに誘われ、布団から出るのだろう。ホットケーキを食べる前に私とさつきは、どっちのホットケーキが大きいかでケンカしては、ママに「早く食べなさい」と叱られるのだろう。
私は、寂しさを紛らわすように毎日公園へ出かけた。遊んでいるときは、全てを忘れることができ、時間もいつの間にか過ぎていった。早く日が暮れることを常に望んでいた。
その日もいつものように公園へ出かけたが、公園で誰も遊んでいなかった。私は、すべり台やブランコで遊んだり、砂場で山を作ったりしたが、しばらくしても公園には、誰も遊びに来なかった。一人だと何をやってもつまらない。遊ぶことに飽きたので、砂場の近くのベンチに腰掛けた。見上げた空は、どこまでも広がっていて、そこには色々な形の雲がうかんでいた。目を閉じて、そっと肌に触れるような心地よい風を感じた。それから、私は想像を始めた。
気がつくと日が暮れていて、空がオレンジ色に変わっていた。
私はよく、四人で過ごす毎日を想像した。楽しい毎日が想像できた。この想像にずっとひたっていたかったけど、目を開ければ寂しい現実が私を襲う。朝、起きてもホットケーキやりんごジュースが二つずつ用意されていることもはなく、二段ベッドから降りることもない。
私は寂しさをまぎらわすために公園へ行く日々を繰り返した。
私の想像する回数はどんどん増えていった。寂しいと感じれば感じるほど、ないものを想像させた。
さつきが生きていたらいいなと思うようになったのは最近のことである。ある日、一人で暇だったので、ふと、さつきのことを考えた。もし、さつきが産まれていたら・・・・私はお姉ちゃんになっていただろう。双子だからもちろん年は同じだが、間違いなく私が姉になっていた。また、寂しい思いをすることは少なかったに違いない。おそろいの服を着て、毎日のように一緒に遊んでいるだろう。日曜日には、パパとママと四人で遊園地に行ったり、動物園に行ったり、どこか遠くに車で出かけることもあるだろう。その時は、どっちがパパの隣に座るか、ママの隣に座るかでもめたあげく、結局ママを挟んで三人で後ろの座席に座るのだろう。パパは、寂しそうに運転をして、それを見てママは笑っているのである。
朝はいつも、ママが美味しいホットケーキとりんごジュースをテーブルの上に用意して、私とさつきを起こしに来てくれるのだ。私は、きっと二段ベッドの上に寝ていて、甘い匂いに誘われ、布団から出るのだろう。ホットケーキを食べる前に私とさつきは、どっちのホットケーキが大きいかでケンカしては、ママに「早く食べなさい」と叱られるのだろう。
私は、寂しさを紛らわすように毎日公園へ出かけた。遊んでいるときは、全てを忘れることができ、時間もいつの間にか過ぎていった。早く日が暮れることを常に望んでいた。
その日もいつものように公園へ出かけたが、公園で誰も遊んでいなかった。私は、すべり台やブランコで遊んだり、砂場で山を作ったりしたが、しばらくしても公園には、誰も遊びに来なかった。一人だと何をやってもつまらない。遊ぶことに飽きたので、砂場の近くのベンチに腰掛けた。見上げた空は、どこまでも広がっていて、そこには色々な形の雲がうかんでいた。目を閉じて、そっと肌に触れるような心地よい風を感じた。それから、私は想像を始めた。
気がつくと日が暮れていて、空がオレンジ色に変わっていた。
私はよく、四人で過ごす毎日を想像した。楽しい毎日が想像できた。この想像にずっとひたっていたかったけど、目を開ければ寂しい現実が私を襲う。朝、起きてもホットケーキやりんごジュースが二つずつ用意されていることもはなく、二段ベッドから降りることもない。
私は寂しさをまぎらわすために公園へ行く日々を繰り返した。
私の想像する回数はどんどん増えていった。寂しいと感じれば感じるほど、ないものを想像させた。
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